自治体SDGsの更なる推進に向けて|豊島区役所
写真左:岡崎温美様
写真右:田方雄一朗様
2020年にSDGs未来都市に認定・選定された豊島区様。SDGsへの取り組みを推進する上で、当社の自治体向けSDGs取組診断・可視化ツール「TSUMUGI@」を導入いただきました。
今回は豊島区政策経営部 SDGs未来都市推進課の田方様、岡崎様に導入の背景や実際にTSUMUGI@を使っていただいた感想、当社のサポート体制についてお話を伺いました。
※記事内の情報は2024年3月時点のものです。
TSUMUGI@を導入検討した背景を教えてください。
田方:豊島区は2020年にSDGs未来都市に認定・選定をされました。その後2022年に策定した最上位の基本計画の中で、17のゴールを各施策に紐づけまではすでに行っていました。
ただ一方で、紐づけ後、いかにSDGsのゴールに向けてどのくらい達成できたかなどの具体的な進捗度合については、SDGsの性質上自治体レベルでは把握することが難しいのが現状でした。
そこで自治体レベルでローカライズされたSDGs達成度合を図る設問がそもそも必要だという結論に至りました。
その中で、日本工営さんが川久保先生と共同開発した自治体向けの診断ツールがあることを知り、導入させていただきました。
TSUMUGI@を使ってみた感想はいかがでしたか?
田方:各設問がローカライズされているため、自治体としてどんな取り組みをすればいいのか、SDGsを推進する上でどんな事業を行えば良いのかなどが、設問を回答していく上で明らかになったという点がすごく良かったです。
システム自体の操作も簡単で、機械が苦手な人(私みたいな)でも問題なく扱えたのも助かりました。
TSUMUGI@による診断プロセスを通じて何か気づきはありましたか?
田方:設問に回答していく中で、自分たちの事業がどのゴールに紐づいているかというのがしっかりと把握できたことですね。
あとは一つの施策を進める上で、一部署(課)だけでは完結できないということに改めて気づかされました。一つの設問に対して回答するために複数の課が絡むということが多々ありました。
今回は所管部署 に対して設問を投げて回答してもらう形式にしたため、複数の部署が絡む設問については、どの部署が回答してよいかわからないということが起こりました。
事前に私が担当者としてすべて回答した後に、合っているかどうかを複数の部署の担当に確認をしてもらう形式でも良かったかなと思います。
他方で、こうしたことが明らかになったおかげで、複数の部署が絡む事業についてどこの部署が先頭になって進めていくかを検討するスタート地点だと考えることもできると思います。
TSUMUGI@で最も価値を感じた瞬間を教えてください。
田方:やはりSDGsへの取組み状況が点数で可視化できるというのが最大のメリット・利点なのかなと思います。
「現状どの程度進んでいるのか」という問いに対して、取組み状況を言葉で説明するよりも、点数として示すことで分かりやすく各所へ共有できたのではないかなと感じています。
診断結果は今後どのように活用されていく予定ですか?
田方:今回それぞれの施策に紐づけて採点を行っているのですが、区民の皆様のご協力のおかげもあり、とても良い結果だったと認識しています。
そのため、これまでに立てた施策が、「SDGsの視点においても間違ってなかったんだな」と再認識ができました。
また、その中でも進捗が足りていない部分については、課題として次年度以降の計画に反映させていきたいと考えています。
当社のサポート体制についていかがですか?
田方:本当にサポートの面では大変良くしていただきました。
私たちのタイミングで様々なお願いをしてしまっていることがあったので、申し訳なかったなと思いながらも電話対応にも、すぐご対応いただきましたので、大変感謝しております。
今後どのように自治体SDGsを推進していきたいとお考えですか?
田方:今回の調査結果では、主に企業様との連携によって、事業推進・施策を推進していくことが重要なポイントだと改めて感じました。
そのため、地域の多様な方々とSDGsだけでなく、より良い街づくりに向けて一生懸命連携して進めていきたいと考えています。
導入を検討している自治体に向けてメッセージをお願いします。
田方:とりあえずやってみていただきたい、ということですかね。やってみてから気づく点はいっぱいあると思います。SDGsの視点とは多分そういうところだと思っています。
これまでやっていたことじゃない新しいことを、やってみる、考え直してみるっていうのが今回のこのSDGsの大きな概念だと私は考えております。
「このままだと、地球が危ないよ」ってことは「今までと同じことをやっちゃいけないよ」っていう視点だと認識しています。
地球規模だと大きすぎますが、私たちレベルまで落として考えると今やっていることじゃない新しいことを1回やってみる、チャレンジしてみるってことが良いのかなと思います。
岡崎:SDGsへの取り組みというのは、概念が広いため何から手を付ければ良いかというのは一担当者として悩みました。
しかし、TSUMUGI@を活用することで、私たちの業務はしっかりとSDGsへ繋がっているということ、進捗度を把握できたのはすごく勉強になりました。
多分各所管課にも意識づけができたかなと思います。
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